年々平均寿命が延び、より多くの老後資金が必要になっています。
昔は、60歳になれば定年退職し、退職金と年金で生活できましたが、今はそうはいきません。そのため、老後にお金が足りないなんてことにならないよう、老後資金の用意は必須です。
実際、お客様からのご相談を受けていると、老後生活が始まると、資金を切り崩す生活が始まって、予想以上に減りが早かったり、残高に不安を感じる方も多いのが現実。
いつまで続くかわからない老後。お金を増やしながら使っていくという方法を考えてみましょう。
老後資金の備え方
老後資金、何で準備しますか?
投資?貯金?保険?
メディアで「老後2000万円問題」が取り上げられたこともあり、老後資金への関心が高まったため、老後に備えられる商品が次々と開発・販売されています。
一方で、まだ老後の生活がイメージできておらず、何もできていない人も多いです。
老後資金は、とにかく早くから貯め始めて、多く貯める事ことが一つの解決策であることは、まちがいありません。
しかし実際は、老後資金を切り崩す時期を迎えて「現役のうちに貯めたお金で、老後の生活は大丈夫!」と思っていても、予想外の出費である医療費や介護費や、長い年月の中で何度か発生する大きなお金、家のリフォーム代などもきちんと予測できているでしょうか。
貯蓄は、使えば減っていくものです。いくら貯めていても使えば減るのです。
そんな減っていくのを防ぐ方法として、老後資金を「老後になっても運用し続けながら切り崩す」方法があります。
→初心者でも忙しくてもできる!子育て世帯こそ、投資を始めよう(20220609)
老後資金を運用し続ける
老後をイメージしてみましょう。
仕事を退職し、収入がなくなると、いよいよ今まで貯めてきた老後資金の出番です。
国からの年金収入もありますが、年金だけでは足りないのが現実。
つまり、ほとんどの方は、老後は貯金は増えません。それまでに用意したお金を切り崩していくだけなので、使うたびにいつかはゼロになるのでは、という不安がつきまといます。
ではどうしたらよいのでしょうか。
僕が個別相談でお会いする多くの方は「貯金は安心、投資は怖い」というようなイメージを持っており、投資に積極的な方でも「投資は若い現役のうちだけにとどめる」というイメージを持っているのですが、それは本当でしょうか?
老後に資産運用を辞めなくてはいけない理由はなんでしょうか。
おそらく、そこには根本的に「投資とは怖いものだ」というイメージがあり、その延長で失敗したら終わりなので、老後に投資はしてはいけない、という理論なのでしょう。
しかし、投資は難しく怖いものとは限りません。「簡単で怖くない投資」も存在します。
だとしたら、老後にも、毎月必要な分を使いながら、運用し続ける選択肢があります。今までの資産を活用しながら、運用し続けることで、資産の減るスピードを抑えることができます。老後資金もまだまだしっかり働いてもらいましょう。
→貯金ではお金は増えない!貯金と投資(20220713)
老後資金の運用のポイント
まちがっても、老後資金を切り崩す生活に不安を感じ、リスクが高くリターンが大きい運用に手をだしてはイケません。これが投資の怖いイメージの根源です。せっかく貯めた老後資金が一気になくなってしまうなんて、恐ろしすぎますね。
怖くない投資の代表は、長期・積立・分散投資です。老後資金の運用も、この基本を徹底的に守ります。リスクは低く、コツコツとを忘れずに。
不安から焦ることなく、わずかでも老後資金が減るスピードを抑える、という感覚で運用しましょう。
老後への備えを切り崩す時期を遅らせる
そもそも老後って何歳からなんでしょうか?この定義、定まっていないのです。
今の時代、65歳でも健康でまだ働ける人もいて、再雇用や再就職が注目されていますし、一人ひとり、老後は何歳からなのか違ってもよい時代です。
長く働くメリットは、老後資金の切り崩しの時期を遅らせること。
収入が得られていれば、その分老後資金を使うことなく、確保できます。さらに、収入があれば、積極的に運用も続けられるので、それまでに投資したお金も積極的に増やすことができます。老後に突入するまでに少しでも多く増やし、老後に入った後も、しっかりと増やしていくのが現代の生き抜き方です。
老後も資産運用するという選択肢
老後の資金不安は誰にでもあります。 かなりの高額が必要なので、効率的に備えるのは必須といえます。資金を増やすための選択肢を増やし、老後に困らないように意識を変えていきましょう。 まずは、早いうちからコワくない投資を学ぶことをオススメします。
→コワくない投資