年金制度 国民年金と厚生年金の違いは?

年金
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老後にもらえる国の年金。
なんとなく、65歳になったらもらえることは、ご存じですよね。
今日は基本的なお話を。
日本の公的年金には、「国民年金」と「厚生年金」があります。
その違い、知っていますか?老後資金、いくら必要に
なるのか不安な方も多いとは思いますが、まずは、基本を復習しておきましょう。

日本の公的年金

日本の公的年金は国民年金と厚生年金の「2階建て」と言われます。
でも正直、この比喩的表現、ちょっとわかりにくいですよねー。
1階部分つまり、基本部分は、全員が加入する「国民年金」。
2階部分つまり、追加部分が、会社員や公務員の人がさらに追加で加入する「厚生年金」ということです。
つまり、会社員または公務員かどうかで、将来受給できる年金額に結構な差が生まれるんです。
その差は追加部分にあたる、厚生年金分ということですね。

働き方によってかわる公的年金

日本の公的年金は働き方によって、納める年金が変わります。

第1号被保険者

自営業さんや学生・フリーター・無職の方で、国民年金のみに加入できる人です。
毎月定額の保険料を納めます。
収入に関係なく保険料が決まっているので、中には納めるのが難しい人もいますよね。
そのため、免除や納付猶予の制度もあります。
一方で、たくさん納めたくても、それもできません。
納めた額に比例して支給されるので、最低限の保険料だけでは、老後の資金不足になる可能性が高いといえます。
対象となる方は、早めの対策が必須だと思います。
ちなみに、保険料をその月に支払うのではなく、前納(早めにまとめて納税)することで、割引になるおトクな方法もありますよ。

第2号被保険者

会社員または公務員などが、国民保険と厚生年金の両方に加入する対象です。
どちらも、給料から差し引かれます
ちなみに、第2号は、あなたが支払った額と同額を会社などが追加して払ってくれているんですよ。

第3号被保険者

専業主婦など、第2号被保険者に「扶養」されている人ですね。
国民年金のみに入っている扱いになります。
第3号の最大のポイントは、なんと保険料は支払わなくてよいんです。
一円も支払わないのに、毎月支払っている第1号の方達と同じ額がもらえるんです!
とはいうものの、将来もらえる年金は国民年金部分のみ。
つまり、けして余裕があるわけではなく、むしろ生活は厳しいので、果たして安心して良いのかというと、かなり要注意ですよ。

国民年金とは

国民年金は、日本に住んでいる20歳から60歳までの人が、必ず加入する年金です。
現役世代が収める保険料から、今現在の年金受給者の年金が支払われています。
これは「世代間扶助」といって、社会全体で、その時その時の高齢者の生活を支えているということですね。

国民年金の保険料は多少変わってはいくものの、基本的に保険料を納めた月数に、受け取れる額が比例します。
対象の40年間、すべて納めると、満額、現在だと毎月約6.5万円の年金が受け取れるんです。
上記にも書きましたが、約6.5万円…ちょっと厳しい感じもしますよね… 国民年金の方は、この問題をどう解決するのか、早い段階から検討しておかないと手に負えない状態になりがちなので、本当に注意してほしいものです。

厚生年金とは

厚生年金とは、会社員や公務員などが加入する年金制度です。
国民年金と違って、厚生年金の加入は年齢ではなく、企業に勤め始めたら納めます。
未成年や外国人労働者も加入可能なんですよ。
加入の条件は、1週間の労働時間が正規雇用者の4分の3以上の場合は、パートやアルバイトも加入することができますよ。
保険料は、給料にある程度比例して決まり、その半分は勤務先が納めてくれています。
給料やボーナスが多いほど、納める金額も増えるため、将来受給できる年金額も増える仕組みです。

年金を受け取るには?

原則、どちらの公的年金も65歳以上で年金を受け取ることができます。
保険料を支払っていた期間が10年以上であれば、受け取ることができます。
長くたくさん保険料を支払うことで、受け取れる年金額も変わりますよ。
ちなみに、将来受け取れる年金額に不安がある方は「ねんきんネット」で確認できます。
早めのうちから将来に備えられるようにぜひ、確認してみてくださいね。

国民年金と厚生年金の基礎的な知識を紹介しました

ここからがスタートです。
実はまだまだ年金には特別な秘密があるんですよ。
これからも紹介していきますので、フォローしてくださいね。
将来、「思ったよりも年金が少なかった。」「お金が足りない!」なんてなったら、取り返しがつきません。
今のうちから、学んで備えていきましょう。

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