あなたが年金をいくら受け取れるか、知っていますか?
「払っている額もなんとなく、もらえる額は全くわからない」という方が多いです。
年金額は年金保険料をいくら納めているかで決まるのですが、日々ご相談を受けつけていると、「毎月給料から引かれていて、なんとなく保険料を納めている」位の方が多いですね。
せめて自分が受け取る年金を知っておきましょう。
1年に1度「ねんきん定期便」が郵送で送られてきますが、チェックしているでしょうか。もしかして捨ててしまいましたか?
郵送されてくる定期便に対して、ネット上のサービス「ねんきんネット」なら、いつでも最新でかなり詳しい年金情報が手に入りますよ。
便利なのに…ねんきんネット
年金記録といえば「ねんきん定期便」が思い浮かびます。
でも、定期便が届くのは、1年で1度だけ。
その点、日本年金機構が運営する「ねんきんネット」はいつでも最新情報が見られるので、その使い方を知っておくと、老後資金の計画を立てやすくなります。
。
「ねんきんネット」は24時間パソコンやスマートフォンから、年金記録を確認できます。ねんきんネットにログインしてみるところから始めましょう。
→【実はシンプル!】ねんきん定期便の確認ポイント、本当の使い方(20220420)
ねんきんネットでは何がわかる?
ねんきんネットのメリットは、年金記録の最新情報が見られる事です。
「ねんきん定期便」は、1年間の年金記録なので、リアルタイムな情報ではなく、はがきサイズなので、その情報も限られていますし、様々なシミュレーション等ができたりもするんです。
他には、
- ・国民年金や厚生年金などの公的年金の加入履歴
- ・国民年金保険料の納付状況
- ・厚生年金の標準報酬月額や標準賞与額などの記録
などが確認できます。
ねんきんネットをオススメする理由
ねんきんネットでは、「年金見込額の試算」ができます。
これが、老後資金を考える際に、非常に役に立ちます。
今後の働き方の条件を設定すると、それに応じて年金の見込額が試算できて、さまざまな条件によって、年金額がどう変わるか、表やグラフで比較もできます。
これを30代・40代のうちからチェックしておくと、年金額を予測して、どうやって増やせばよいのか、何をすべきかがわかりますからね。
→老後に必要な資金を把握する!国からもらえる年金はいくら?(20220525)
ねんきんネットにログインしよう
老後資金を解決する第一歩として、ねんきんネットにはログインできるようにしておきましょう。
まずは利用登録をします。
基礎年金番号と、ねんきん定期便に書かれれているアクセスキーで、ユーザーIDを取得してログインできます。
もし、ねんきん定期便が手元にない場合は、登録申請後にユーザーIDがはがきで送られてきますが、時間がかかるので、こういう機会にやっておきましょう。
または、マイナンバーカードを持っている人はマイナポータルと連携すれば、マイナポータルにログインするだけで、ねんきんネットにアクセスできます。
将来の年金額を試算する方法がもうひとつある
「公的年金シュミレーター」を知ってますか?
令和4年の4月から、試験運用されているシステムでねんきん定期便があれば、すぐに年金額を試算できるんです。
この取り組みの背景にあるのが、現代の働き方や暮らしの変化。自分の働き方が年金にどのように影響しているのか「見える化」する取り組みです。
ちなみに、公的年金シュミレーターを使うときはIDやパスワードはいりません。
ねんきん定期便が手元にあれば、QRコードを読み取るだけで、簡単にアクセス可能です。
でも、こんな簡単に年金額が試算できるなら、ねんきんネットはいらないと思いませんか?
その違いは、このシミュレーターは現役世代にも年金に関心を持ってもらうきっかけづくりという点にあります。
簡易的・視覚的に現状が把握しやすくはなっていますが、ねんきんネットの方が、あなたの年金の状況に合わせた、より詳しい年金額が試算できます。せっかくなので、ねんきんネットをオススメします。
→年金、もらえると思いますか?(20220621)
ねんきんネットのメリットについて紹介しました。
老後資金の計画を立てるには、老後の支出と収入を予測することからはじめましょう。
その「収入」部分を理解する第一歩でもあり、また、今の自分の働き方で、将来受け取れる年金額がどう変わるのかがわかると、働き方を変えるきっかけにもなります。ただ「年金額がわかる」サービスというだけではもったいないですよ。