「人生100年時代」とも言われます。 日本の平均寿命は、9年連続で延びているのご存じですか?
寿命がのびれば、その分、老後の生活費が必要になります。 以前の日本のように、定年で十分な退職金と年金をもらって、バラ色の「セカンドライフ」のようなイメージは、現実的に難しくなってきています。
その対策として、老後資金を多く用意することも大切ですが、もう一つの方法、「できるだけ長く働く」という選択肢がオススメです。 そこで、老後に、長く働くメリットや方法を紹介します。
定年が延び、老後も働きやすい時代に
国の年金の支給開始は、以前は60歳だったのが、65歳開始にのびました。 また、70歳定年という会社もまだまだ少ないですが、増えてきています。 実際、60歳って、まだまだ元気で働ける方も多いと思いませんか? 定年退職後も、今まで勤めていた会社に再雇用されたり、新しい職場に再就職したりというのは珍しいことではなくなってきました。
→老後の生活費について
再雇用とは?
再雇用とは「定年になり一度退職した企業で、もう一度継続雇用されること」です。一度は退職しているため、再度契約書を結びます。
つまり、それまでと条件が一緒とは限りません。むしろ雇用形態も、お給料も、変わるのが普通でしょう。定年後の働き方、再雇用だとどうなるのか確認してみるものいいですね。
再雇用はメリットばかりではない
再雇用では、またいちから仕事を始めるわけではないので、業務内容や仕事の流れを想像しやすく、メリットは多いです。
一方で、上述のとおり、再度契約書を結ぶため、退職前のポジションで続けられるわけではなく、それまでの役職や権限は与えられず、これまでと比べて責任ある仕事は任せられない可能性も高いのです。
そのため、再雇用を選ぶ時は、会社内で立ち位置が大きく変わることを覚悟する必要があります。
老後の働き方を考えよう
定年後は、ポジションが変わる、かなり給料が減る、など、まだまだ理想通りにはいかないものです。だからこそ、老後の働き方を考える際には、これを機に好きなことに挑戦する!やりがい・生きがいを見つける!など、別の視点で働く意味を見いだす事も視野に入れておきましょう。
そのためにも、今から老後を見据えて、好きで続けられそうなこと、体力的に無理なくできる仕事ができるよう、活かせるスキルを磨いておくことをオススメします。定年後の働き方の幅が、広がります。
→老後の生活について
老後も働くメリット
寿命が伸びたにもかかわらず、定年年齢が伸びないと、老後の生活費がより多く必要になります。
しかし、老後にも収入を得られることで、年金に頼る期間が減り、貯金を切り崩す生活は短くなり、さらに年金の繰り下げ受給が可能になれば、受け取れる年金額が増えるメリットもありますよ。
どうしても金銭面が取り上げられがちですが、それだけでないメリットもあります。
人とのかかわりが減り、孤独を感じやすいのが老後です。しかし働くことで、人と繋がりを持ち、社会で自分のスキルを活かすことができ、居場所を見つけられます。
働くことで、生活リズムが整い、規則正しい生活を送ることも可能です。家の中にずっといるよりも、通勤や業務で体を動かしたり、頭を使う時間が持てるのも、長い人生において大きな魅力的です。
長く働くには、健康寿命を延ばす
とはいえ、老後も長く働くには、元気で健康でいることが大前提です。
少しでも健康寿命を延ばしていきましょう。現役世代の今から、生活習慣や健康を意識しておく必要があります。
今の生活の乱れが、老後にひびき、医療費や介護費など、さらにお金の負担が増えるなんて事態が起きかねません。これも今からできる老後の備えのひとつといえるでしょう。
→健康寿命について
老後の働き方について紹介しました
老後長く働くことにメリットはありますが、現役時代のように、バリバリ働かなくてもよいんです。 無理せず自分に合った新しい働き方を見つけることが大切です。 しかし、それを60代になってから見つけるのは、なかなか難しいといえるでしょう。 30代、40代から、老後も視野に入れた生活・健康や、仕事の選び方をすることをオススメします。